keigo_fujii’s diary

いつも眠い

檸檬味のチュウハイで世界が分かってしまう様な

春に雹が降った。

瞳を閉じても開いても、泣いても笑ってもどうしようもなく春。
駅前に群がり騒ぐ大学生の集団を緩い笑顔で許せる様な人間になりたかった。混ざりたかった?
いつも文句ばかり言って安心している。「春は最悪だ」なんて、最悪じゃない季節なんてあったかな。
花見をしたが花を見た記憶は無い。視界の遠くになんとなく、桜が咲いていた気がする。
話題になってる映画を観たけれど、登場人物にあまり共感できなかった。
夢が叶うことを純粋には願えなくなった。少しずつ諦めて、現実に迎合して落とし所を探す。
目標は結局承認?現実はやっぱりクソで、たぶんこれから先も良いことより悪い事の方が多いような気がしている。
全ては心の持ちようだ、なんて分かってはいるけど。
それでも、もう少し堪えれば、堪えられれば少しは良くなるような、
「白鳥の下で」はライブをする度に良くなっている、これはとても凄いことだ。
これからもっと多くの人達に聴いてもらえるようになると考えると、もうちょっと頑張ろうって思える。
というかこれが無くなったら俺は何も持ってない。
夜はまだ冷えるし、財布の中身も寒いな、
桜はもう散り始めている。
テレビを消して、電気を消して、
視界の隅にあるのが干された靴下でも、
俺は部屋で1人、花見をする。
檸檬味のチュウハイを啜る。
明日も多分春だな。